unicorn overload review

【ユニコーンオーバーロード】 ヴァニラウェア×アトラス20周年の集大成は伊達ではなかった【評価 レビュー】

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「2Dのゲームにはあまり食指が伸びないんだが」

「評判は良さそうなんだけど、実際おもろいん?」

フォワード
こんにちは!フォワードです。ユニコーンオーバーロードを未プレイの方向けに評価していきます。

久しぶりのシミュレーションRPGでしたが、めちゃくちゃ面白かったです!

このレビューでは、精細な2Dアートワーク、魅力的な王道ストーリー、自由度の高い部隊編成など、数多の魅力が詰まった本作をご紹介していきます。

まず結論:シミュレーションRPGやRPGが好きならマストバイ
メタスコア「86
メタクリユーザースコアは「8.3」
※メタスコアとは世界中のメディアからレビューを取得、その評価を数値化し点数付けするサービス。
メタスコアは100点制、ユーザースコアは10点制。
 
Usagi
おー、けっこう高い!神ゲー1歩手前って感じ!?
 
フォワード
そんな感じだな。ちょっと抜粋してみてみよう

私が45時間にわたって体験した、驚くほど多様で創造的な世界を振り返ると、『ユニコーンオーバーロード』に対する不満は些細なものに感じられました。

多様でクリエイティブなキャストの目線で展開されるキャンペーンは、王道のファンタジー要素満載の物語を、より魅力的に引き立てています。

短くて個人的なエピソードが、探索と解放を繰り返す流れをサポートしており、次の物語、次の町の再建、次の戦闘を待ち望まずにはいられない、そんな魅力的な体験をもたらしてくれました。 

90 IGN

『ユニコーンオーバーロード』が客観的に見てヴァニラウェアの最高傑作かどうかを断言するのは難しいですが、少なくとも私たちにとってはその地位を争うにふさわしい作品です――それほど高く評価しています。

戦略的な思考に没頭したい人には必須の作品であり、それ以外の人にとっても魅力あふれるファンタジー冒険として楽しめるでしょう。

ヴァニラウェアは再び素晴らしい作品を作り上げました。 

90 Push Square

フォワード
基本好評。では次からは僕のレビューを
ゲームフォワード的評価
おすすめ度
ストーリー
グラフィック
レベルデザイン
サウンド・BGM
アートワーク
ボリューム35時間~50時間
ゲーム内のスクリーションショットを使用します
©ATLUS. CO., LTD.
©VANILLAWARE.Ltd

ゲームの基礎情報

開発ヴァニラウェア
販売アトラス
発売日2024年3月8日
ジャンルシミュレーションRPG
プラットフォームPS5 PS4 Switch XboxSeries
体験版あり 「PlayStation」 「 Switch」 「 Xbox
オンライン マルチプレイあり 対戦(PvP) 
オンライン クロスプレイなし

『ユニコーンオーバーロード』は、ヴァニラウェアとアトラスの20周年記念作品として開発されたシミュレーションRPGです。

『伝説のオウガバトル』といったクラシックなシミュレーションRPGとの類似点が多く、往年のシミュレーションRPGファンも楽しめます。

プレイヤーは亡国の王子アレインとして、仲間と共に世界を解放する冒険に挑みます。高精細な2Dアートワークと自由度の高い部隊編成が特徴で、約35時間~50時間のプレイ時間を持ちます。

プレイ時間は、オンライン対戦、装備品の改修、サブイベントの踏破など、やり込み要素を楽しんだ場合は100時間を超えるでしょう。

また、体験版が配信されており製品版へのセーブデータ引き継ぎが可能です。

体験版は約5時間のプレイが可能で、メインクエスト「司祭の行方」をクリアするか、5時間のプレイ時間に達すると終了します。

良かったポイント

美麗なアートワーク

精細に描かれた2Dアートワークが没入感を高めます。

今の主流かつ、最も一般的な3D空間を扱うゲームではなく、2Dのゲームとなります。

プレイヤーを戦略的に移動させるバトルパートや、自由に探索できるRPGパートも3Dの場面はなく、基本的にテレビのX軸とY軸以外の移動軸がありません。

一見するとかなりオールドスクールなデザインですが、決して古臭くはありません。

フィールドはオープンワールド形式。街や村、遺跡などは3Dで描かれており、いわゆるドット絵ではないので古い印象は受けない

イベントシーンでは剣と魔法の舞台である本作の”フェブリス大陸”の様々なロケーションを、2Dという形でありながら緻密かつ繊細な美しい背景画として描いています。

更に登場人物のアニメーションは完成度がとても高く、美しい背景と相まり、さながら「動く絵本」となり、それが没入感を高めてくれます。

イベントシーンは一貫して横からの第三者視点となるが没入感は高い

適切な表現かは分かりませんが、2Dでありながら「そこにいる」感覚にさせてくれる、素敵なアートワークだと思いました。

戦闘の臨場感は圧倒的。滑らかなアニメーションとハイクオリティなエフェクトが融合する

ヴァニラウェアの圧倒的なセンスとプライドを感じます。

 
フォワード
どんな世界であろうが、全編2Dで表現しちゃうヴァニラウェアは凄いね

魅惑の王道ストーリー

直球世界観に直球ストーリーなので誰でも楽しめます。

物語の舞台は”新生ゼノイラ帝国”が支配するフェブリス大陸という架空の世界で、中世ヨーロッパ風の文化や建物、エルフや獣人、グリフォンやドラゴンなどが登場する、剣と魔法の世界です。

フェブリス大陸にはユニークな5つの国家が存在します。しかしその全てで新生ゼノイラ帝国の圧政が敷かれ本来あるべき形や人民の幸せが蔑ろにされています。 

多様なキャラクターが登場し、ストーリーに絡むことになる

そこで、幼年期に新生ゼノイラ帝国に親である女王共々滅ぼされてしまった”コルニア王国”の王子、主人公アレインを操作し、「世界の解放」を目指すというのがおおまかなストーリーになります。

勧善懲悪なストーリーなので、只々没頭できます。

キャラクター同士の関係性や各国の背景設定が緻密に描かれている点も、わかりやすさと深みを与えています。

余計な深読みや考察は必要とせずに、ストーリーが進むのを楽しめます。

 
フォワード
冒険の目的・動機がくっきりとしているから、プレイヤー自身がブレずに没頭できるのよね。例えば久しぶりにプレイした、なんて時でもすんなり冒険に入れると思う

自由度の高い部隊編成

よい意味でテレビの前で悩みまくります。

本作の部隊は最大5人のユニットで編成し、リーダーに設定したユニットによってバトルパートでできることや移動の特徴が決定します。

例えば騎兵をリーダーにした場合は、部隊の移動速度はかなり早くなりますので、切込み先陣部隊に向いています。飛行タイプをリーダーにした場合は、地形に関わらず移動できるため、敵の固定兵台部隊の撃破に一目散に向かわせることが可能です。

リーダーのクラス特色がダイレクトに出るので、部隊に明確なロール付けが必要となる

リーダーの選定以外にも編成には注意が必要で、ユニット毎に紐付くクラスには明確なウィークポイント、ストロングポイントがあります。

例えば騎兵は飛行兵からは大ダメージを受ける可能性が高まりますが、歩兵には滅法強いです。

味方との相性も考慮しながら装備・行動を考える面白さがある

このように仲間達の育成具合やクラス同士の相性などでを考慮した上で、部隊を編成する必要があります。

こういった要素が面倒と感じる方のために、本作の戦闘は難易度設定が可能です。

難易度は5段階(クリア後に最高難易度が追加)から選ぶことができ、低い方の「CASUAL」「Normal」は割と適当な編成でもクリアできます。

僕はプレイしていない時でも編成を考えてしまうぐらいでした。

 
フォワード
クラスの特徴を最大化しつつ、ユニットに明確な役回りを持たせるにはどうすべきか?
コレに正解がないから面白い

微妙ポイント

印象に残るBGMが少ない

僕は本作で口ずさむことのできる楽曲が1曲あるか、という感じです。

何十時間もプレイした作品は大抵印象に残るBGMが何曲かあると思いますが、僕はありませんでした。

曲自体のクオリティが低い、とかそういうわけではないと思います。

聞き直しをすれば、シーンと共にプレイの記憶が掘り起こされるとは思いますが・・

 
フォワード
まぁ好みの問題の範疇ですね

Steam版がない

これだけの評判を誇りながら、Steam版(PC版)がありません。

理由がわかりません。多分売れると思うんですが・・

コンソールへの愛情やこだわりだとは思いますが、PCゲーマーとこのゲームのいい点を分かち合えないのは少々残念です。

ユニコーンオーバーロードまとめ

 
Usagi
シミュレーションRPGって普段やらないんだよなぁ。やってみるかぁ
 
フォワード
いいと思う。オススメする。
評価:プレイして損はないはず。シミュレーションRPGやRPG好きなら特に。

『ユニコーンオーバーロード』は、精細な2Dアートワークと魅力的な王道ストーリー、そして自由度の高い部隊編成が魅力のシミュレーションRPGです。

35時間以上のプレイ時間を持ち、シミュレーションRPGやRPGが好きな方に特にオススメです。

BGMには多少の改善点があると思いますが、全体的には高い完成度を誇る作品です。

シミュレーションRPGやRPGが好きな方はぜひ一度手に取ってみてください。

フォワード
ヴァニラウェアの次回作にも大いに期待ですね!
それではまた次のレビューで!