フォワードハンティングアクションの「起源にして頂点」『モンスターハンターワイルズ』(以下ワイルズ)が満を持して2025年2月28日に発売されました。
発売3日で全世界販売800万本(※1)を突破したそうで、名実共にモンスタータイトルになった感があります。
ただし、販売本数が多ければ多いほど、様々な意見が集まるものです。
世間ではやや低調なレビューも存在し、今も様子見している方もいるのではないでしょうか。
しかし、購入をためらう余地は一切ないと僕は感じていて、モンスターハンターシリーズの経験有無は関係なく万人にプレイしてほしいと思ってます。
理由としては、記事タイトルにもある通り「世界観」「アクション」「キャラクタービルド」が秀逸過ぎて、何時間でも熱中してしまうこと間違いなしだと思っているからです。
200時間プレイしたレビューとなります。ぜひ参考にしてみてください。


| ゲームフォワード的評価 | |
| おすすめ度: 5.0 / 5.0 | |
| ストーリー | |
| グラフィック | |
| レベルデザイン | |
| サウンド・BGM | |
| アートワーク | |
| ボリューム | 20時間~ |
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©CAPCOM CO., LTD.
ゲームの基礎情報
| 開発 | カプコン |
| 販売 | カプコン |
| 発売日 | 2025年2月28日 |
| ジャンル | ハンティングアクション |
| プラットフォーム | PS5 Steam XboxSeries |
| 体験版 | なし ※発売前にベータテストが実施された |
| オンライン マルチプレイ | あり 協力マルチプレイ |
ワイルズでは、「禁忌の地」と呼ばれる未知の領域を探索し、多彩なモンスターと対峙します。
美麗なグラフィックと広大なオープンワールドが特徴で、環境の変化や動的な天候システムがリアルな狩猟体験を提供します。
また、マルチプレイの充実や新たな戦闘システムの導入により、初心者からベテランハンターまで幅広く楽しめる内容となっています。
過去作品に登場する人物が再登場しますが、せいぜい「ニヤリッ」とさせられるぐらいで、過去作のプレイ経験はほぼ関係ありません。
良かったポイント
圧倒的世界観

シリーズの伝統を受け継ぎながらも、新たな世界観を構築しています。
タイトルの「ワイルズ(WILDS)」が示す通り、野生の生命と人間の関係性を深く掘り下げています。
特に注目すべきは、物語の後半で人工生命体が自然の生き物へと変化していく過程を描いている点です。
現代社会でもクローンねずみを用いた「人工生命体」は創造可能です。しかし、倫理観的課題は多く、しばしば議論を呼ぶことがあります。
「モンハン」というゲームタイトルの中で、現代社会へ通じる議題が提供されるとは思っても見ませんでした。生命の本質について考えさせられた次第です。

また、ゲーム内の環境は時間帯や天候の変化がダイナミックに表現されており、プレイヤーはリアルな生態系の中で狩猟を行います。
これらの新要素が融合し、『モンスターハンターワイルズ』は新旧のファンを魅了する独自の世界観を創出しています。

村長唯一無二のアクション
ワイルズのアクションは唯一無二の出来で、他社タイトルでは比重するものがありません。
強いて言えばシリーズ過去作ぐらいしか比べようがないほどで、その完成度は目を見張るものがあります。
もちろんモンハンを模倣したタイトルはこれまでにいくつも作られてきました。「GOD EATER」、「討鬼伝」、「ドーントレス」・・・。どの作品もモンハンの代替えになり得ませんでした。
モンハンシリーズのアクションが、いかに洗練されているかが分かります。
上手く言語化できませんが、考えられるアクションを即座に実行できる点が他社製品と圧倒的に異なる点だと思います。業界ではアクションの「手触り感」と呼ぶみたいです。
そのモンハンのハンティングアクションが今作では更に洗練されています。
具体的には、各武器に新たな攻撃モーションや派生が追加され、従来の操作感に新鮮さが加わっています。これにより、プレイヤーは新たなコンボや戦術を模索する楽しみが広がり、戦闘の奥深さが増しています。
総じて、ワイルズで得られるアクション体験は唯一無二となっています。
終わらないキャラビルド

ハンターとして、「理想の自分」を追求することができます。
モンスターハンターシリーズ伝統の「装備品でスキルを発動し、狩りを快適にする」システムが新たなスキルをいくつも追加されて登場しています。
プレイフィールがガラっと変わる要素から、モンスターに与えるダメージを大きくするという方向性まで実に様々なビルドが用意されています。
ただし、これはエンドコンテンツ到達後に本格的に楽しめる内容となります。
ストーリーを進めている段階ではビルドを重要視する必要はなく、初心者でも安心して進めることができます。

Youtubeの数多の動画では、「最大火力を出すことが美徳」のような風潮がありますが、あくまで上級者向けの話が多いので、無理して真似する必要はないかなと感じています。
僕は初心者を脱却していると自負しておりますが、それでも回避行動を強化する「回避距離」や、回復薬を飲むスピードを上げる「早食い」といったスキルを最も重要視しています。
このように、実に様々なスキルが本作では用意されているので、自分のジャスティスを心ゆくまで追求できます。
微妙ポイント
コアゲーマー的にはボリュームが物足りない
モンスターハンターというゲームの特性上、登場モンスターは多ければ多いほどボリューム感につながりますが、発売直後の本作はアプデが実施されておらず、登場モンスターが少ないです。
現状やれることは、特定モンスターの乱獲に終始しており、早期アプデ+追加モンスターが待ち望まれていますが、直ちに大ボリュームが追加されることはなさそうです。
カプコン的には1年ぐらいかけて徐々にアップデートして、大型DLCを販売するロードマップなんだと思いますが・・。もうちょっと追加モンスターの登場スパンを早めてほしいのが本音です。
ただし、この微妙に感じる点は、週末だけゲームをする方や、週に3時間だけプレイするといった、いわゆるライトゲーマーの方は感じないと思います。
【モンスターハンターワイルズ】:まとめ
『モンスターハンターワイルズ』はシリーズファンのみならず、新たにモンハンに触れる方にもぴったりな作品となっています。
緻密に作られた世界観、ハンターとしての矜持、そしてハンティングアクション。どれを取っても超一流のゲームです。
往年のシリーズファンにはややボリューム不足な面があることは課題ですが、それを差し引いても余りある魅力に溢れています。
老若男女問わず、ぜひ一度プレイしていただきたいタイトルです。
フォワード
