
・低価格帯のいわゆるインディーゲーは食指が伸びない。ガッツリAAAが好き
・横スクロールはなぁ・・大昔に散々やったからいいや
ゲームとはいえ、自分の好みに合わないものは手に取りたくないものです。
話題の続編であろうとなかろうと、その点は変わらないでしょう。
僕も少し前まではその傾向が強かったのですが、ブログを続ける上で「食わず嫌い」を改めようと思い、最近ではインディーズゲームをよくプレイしています。
そして、本作『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』(エンダーマグノリア:ブルームインザミスト)をプレイして、心から良かったと思えました。
美麗なグラフィックと独特な世界観に酔いしれ、多彩なキャラクタービルドで遊びの幅が広がり、幻想的な音楽が心に残り続けると確信したからです。
25時間プレイしたレビューとなります。ぜひ参考にしてみてください。
| ゲームフォワード的評価 | |
| おすすめ度: 4.6 / 5.0 | |
| ストーリー | |
| グラフィック | |
| レベルデザイン | |
| サウンド・BGM | |
| アートワーク | |
| ボリューム | 20時間~30時間 |
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©Binary Haze Interactive
ゲームの基礎情報
| 開発 | Binary Haze Interactive |
| 販売 | Binary Haze Interactive |
| 発売日 | 2025年1月23日 |
| ジャンル | 探索型2DアクションRPG |
| プラットフォーム | PS4 PS5 Steam XboxSeries Switch |
| 体験版 | なし |
| オンライン マルチプレイ | なし シングルプレイ |
『エンダーマグノリア』は、地下に眠る膨大な魔力資源によって栄えた魔法大国「煙の国」を舞台に、人とホムンクルスの救済を目指すダークファンタジーの探索型2D横スクロールアクションRPGです。
プレイヤーは調律師「ライラック」となり、狂気に落ちたホムンクルスたちと戦い、その魂を解放しながら美しくも退廃的な世界を冒険します。
尚、本作は前作『エンダーリリーズ』の数十年後を舞台とした続編で、直接的な物語のつながりはないものの、世界観や設定に共通点が見られます。
僕は前作をプレイしていませんが、本作を十分に楽しむことができました。
良かったポイント
美麗なグラフィックと世界観
美麗なグラフィックが織りなす世界観はまさに秀逸の一言です。
手描きのような2Dアートと滑らかなアニメーションが融合し、プレイヤーを独特の世界に引き込みます。
さしづめ、「プレイする絵本」と言う表現も的外れではないでしょう。
なお、会話はボイスではなくテキストで進行します。
この巧みなゲームデザインにより、世界観やロケーションにはプレイヤーの想像の余地を残し、描くべき部分を最大限に引き立たせることに成功しています。
美麗なグラフィックや、優れた世界観を表現するのに必ずしもボイスアクター付きの3Dゲームである必要はないと再確認しました。
フォワード今の時代でもボイスがなくても面白いゲームは作れるってこと!
多彩なキャラビルド

自分好みの戦闘スタイルを構築できます。
華麗な連撃の剣や一撃が重い斧などの近接武器から、銃やドリル、魔法といった遠距離攻撃まで数多くのユニークなスキルが用意されており、物語の進行でアンロックされていきます。
さらに、「レリック」という要素を活用することで、戦闘スタイルを強化できます。例えば、「空中攻撃の威力を上げる」や「特定スキルのリチャージ効率を向上させる」といった効果を持つレリックが存在します。
これらの要素は戦闘の楽しさに直結しており、さまざまな組み合わせを試行錯誤することで、多彩なバリエーションを楽しめます。

また、スキルやレリックの入れ替えにはゲーム内通貨を必要とせず、何度でも自由に変更できる親切な設計となっています。
これにより、攻略する場面やボスに応じてビルドを変えたり、自分のプレイスタイルを重視したりと、気の赴くままにキャラクタービルドを構築することが可能です。
幻想的な音楽
神曲だらけです。
音楽は「Mili」(@ProjectMili)が全楽曲を担当しています。
彼らの手掛ける儚くも幻想的な楽曲は、ゲームの世界観と見事に調和し、プレイヤーの没入感を一層高めています。
特に、主題歌「Hearts Stay Unchanged」は、物語のテーマを象徴する楽曲として、多くのプレイヤーの心に深く響くでしょう。
また、戦闘シーンや探索シーンでは楽曲自体は変わらないものの、シームレスにアレンジされた曲が流れるなど、ゲーム設計自体も優れています。
一貫した世界観を視覚だけでなく聴覚からも感じられ、それは結果的により深いゲーム体験につながっています。
ゲームの雰囲気を最高なものにする「Mili」の楽曲は、総じて神曲だらけです。
微妙ポイント
マップの踏破がむずかしい
レベルデザインには若干不満。
巧妙に隠された隠し通路や、ギミック満載のステージ、いやらしく固定砲台と化している敵など、ちょっとだけイライラさせられる場面がありました。
特に、隠し通路はよく観察しないと見分けることができませんので、マップ踏破にはかなりの集中力が必要となります。
あと、「この先は今は進めない。また後で来よう」このようなケースが多く、そのような場面を覚えておくだけでも一苦労でした。
「端から端まで探索しないと気が済まない」タイプのプレイヤーは、ややストレスを感じる可能性があります。
【エンダーマグノリア】:まとめ
『エンダーマグノリア』は探索型2DアクションRPGといったゲームジャンルでありながら、深い世界観に浸れる作品です。
ネタバレは避けますが、感情を揺さぶられるシーンが間違いなく存在すると思います。
また、戦闘及びキャラクタービルドの選択肢の多さ、ビルドを組む楽しさはトリプルAタイトルにも引けを取りません。
一方、レベルデザインについては称賛はできないものの、それを帳消しにするほどの魅力に溢れています。
2DアクションRPGが好きな方はもちろんのこと、ぜひ多くの方にプレイしてほしいと思える作品でした。
フォワードそれではまた次のレビューで!
