「流行ったの2年前じゃん。流石にやらないよ」
「DLCにしては高くね?別の新作やるわ」

『ELDEN RING Shadow of the Erdtree』(シャドウオブジエルデツリー以下:DLC)、めっちゃ面白かったです。
ですが、ダウンロードコンテンツとしてはけっこうお高め4,400円。更に本編をプレイしたのが2年前では、食指が動かないのはかなり理解できます。
このレビューでは『ELDEN RING』(エルデンリング以下:本編)に勝るとも劣らないオープンワールド探索や、優れたレベルデザイン、そしてそれらにひも付く戦闘の緊張感がゲーム体験をどれほど豊かにするのかを具体的に書いていきます。
DLCだけで100時間以上プレイしたレビューとなります。ぜひ参考にしてください。
| ゲームフォワード的評価 | |
| おすすめ度: | |
| ストーリー | |
| グラフィック | |
| レベルデザイン | |
| サウンド・BGM | |
| アートワーク | |
| ボリューム | 30時間(探索しないなら15時間前後) |
©Bandai Namco Entertainment Inc.
©FromSoftware, Inc.
ゲームの基礎情報
| 開発 | フロム・ソフトウェア |
| 販売 | バンダイナムコエンターテイメント |
| 発売日 | 2024年6月21日 (本編は2022年2月25日) |
| ジャンル | アクションRPG |
| プラットフォーム | PS5 PS4 Steam XboxSeries Xbox One |
| 体験版 | なし |
| オンライン マルチプレイ | あり 協力プレイ(Co-op) 敵対プレイ(PvP) |
| オンライン クロスプレイ | PS5とPS4の縦マルチあり XboxSeries X|SとXbox Oneの縦マルチあり コンソール版とSteam版のクロスプレイはなし |
今作DLCでは、広大なオープンワールドを舞台にプレイヤーが自由に探索し、スリリングな戦闘を楽しめるアクションRPGです。
本編と同様に極太な難易度と緻密に設計されたフィールドが魅力です。
フロム・ソフトウェアの多くの作品では、強力な敵に相対し何度も敗れ挑戦していくゲームデザインが取られておりますが、DLCでも健在、更に磨きがかけられています。
様々な敵と戦い強力なボスに挑むことで「プレイヤースキル」を上げ、困難を克服していくという、何ものにも代えがたい経験を得ることができます。
オープンワールドの広がりと新たに追加された武器や魔法、奇跡は多彩な戦闘スタイルを再構築し、独自のゲームプレイを約束してくれます。
尚、DLCエリアへの行き方として、下記の条件を満たす必要があります。本編を下記条件まで進めましょう。
- ケイリッド南東の赤獅子城にいる「ラダーン」を撃破する。
- モーグウィン王朝にいる「血の君主モーグ」を撃破する。
- 「血の君主モーグ」がいたエリアの繭の近くにNPC「レダ」が出現している。レダが出現している状態で、繭から伸びた腕を調べる事で、DLCの新マップ「影の地」に行く事ができる。

良かったポイント
更に広がった世界で探索を楽しむ
オープンワールドのゲームは得てしてマーカーの位置まで一直線に”向かわされる”シーンがありますが、本編のエルデンリングと同じくDLCでも自発的に探索したくなる構造を維持していました。
ここと繋がっていたのか!と驚かされるする場面も多く、フロム・ソフトウェアのレベルデザインが極めて良質であることが改めて思い知らされました。
開発者の宮崎英高氏はインタビューで「世界の大きさは本編に登場する”リムグレイブ”と同じぐらい」と語っておりました。
地図で見るより高低差がかなりあり、これが密度となって反映されているのかなという印象です。
探索の”ご褒美”として、装備品や魔法、戦技や祈祷を入手する機会も多かったと思います。(同じぐらい鉱石も手に入るが)
新しい武器だけでも100個追加という大ボリュームを下支えする意味でも、これだけの広大かつ高密度な舞台が必要だった、ということかなと思います。

美しいエリアはとことん美しく、陰鬱なエリアは凄惨そのもの
DLCの舞台は「影の地」と呼ばれています。影の地は全体的にはどんよりとしており、名前の通りネガティブな雰囲気が漂っています。
しかし、美しい花畑や、ただただ優しい光に包まれた廃村もあり、幻想的な光景を見ることもできます。



ただし、凄惨なエリアはかつてない程に鬱々とした気分にさせてくれます。
過去にも【Dark Souls】の”病み村”【Demons Souls】の”腐れ谷”といった具合に、「一体全体どうしてこうなった」と感嘆させられた憂うつ具合ですが、DLCでも如何なく表現しています。
フロム・ソフトウェアの真骨頂をいかんなく堪能できます。


緊張感の高いバトル
極太な高難易度アクションが待ち構えています。
本編より更にブラッシュアップされ、そこら辺の雑兵でも気を抜くとあっさりやられます。
手段は惜しまず、あるものは全て使い道を切り開いていく必要があります。
自分なりの位置取りの工夫、敵の攻撃を見切り攻撃を当てていく、時には戦技でゴリ押してみる、など能動的プロセスの実行が本当に楽しいです。

もはや雑魚というレベルを遥かに凌駕した強敵もおり、ボスと戦うぐらいの準備が必要な雑魚もいます。

ボス戦はいうに及ばず、何度も死んでトライアンドエラーで最適解を見出していく必要があります。
本編よりも賢く、苛烈な攻撃を繰り出すボスが殆どです。しかし、理不尽を感じるような場面はないと思います。
理不尽と”プレイヤーの責”の間を絶妙に付いてくる秀逸なバランス調整がなされています。
微妙ポイント
相変わらずわかりづらいNPCイベント
フロム・ソフトウェア作品の多くにいえることですが、NPCイベントの完遂が難しい!
NPCが説明もなくあれこれ移動したかと思えば、いきなり襲われることすらあります。
ゲーム中にアーカイブで確認するといった機能はもちろんありません。
別途、攻略情報を参考にする必要があるでしょう。

レベルを上げたくても上げるのが戸惑われる
レベルを上げすぎてしまうとマッチングしづらくなることが予想されます。
そのため、使用するのに大きいレベルコストが必要な武器や魔法とどう向き合うかが問われます。
また、レベルを下げる手段はなく、レベルの振り直しは消費アイテムが必要といった仕様も本編から変更はありません。
レベルを下げる手段は「エルデンリング レベル 下げる」などで検索エンジンで候補に上がってくることから需要はあると思いますが・・・

※オンラインマルチプレイにおけるレベル帯の仕様及び、人口の多いレベル帯について公式の発表はありません
エルデンリングDLCまとめ


DLCとしては高めの価格設定(¥4,400)ですが、ボリューム・質共に価格以上に満足できる内容だと思います。プレイ時間は30時間以上、みっちり探索・マルチプレイも楽しめば100時間は超えると思います。
2024年秋時点で、協力マルチも侵入もレベル150前後ではすぐにマッチングします(地域外マッチングON)
アップデートも頻繁に実施され、常にバランス調整が図られています。
プレイヤーに多くの発見と達成感を提供する本作をぜひ遊んでみてください。

それではまた次のレビューで!
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