フォワード※本レビューは2024年12月上旬現在のレビューです。なお、ネガティブな意見が多めです。
現在楽しんでプレイされている方、または購入意思が高い方は、
ブラウザバック推奨です。
Steam版では早期アクセスとしてゲームがリリースされることはよくありますが、本作『Path of Exile 2』(パスオブエグザイル2)はコンソールでも早期アクセスがリリースされるということもあり、注目を集めていました。
Steam版同接60万人、ゲーム保持者100万人を達成した「化け物級ゲーム」の実力はいかほどのものか・・・!?
今回はPS5版を40時間プレイ、現行の最終章(3章)までプレイしましたので忖度なくレビューしていきます。
まず結論:様子見推奨
| ゲームフォワード的評価 | |
| おすすめ度: 2.6 / 5.0 | |
| ストーリー | |
| グラフィック | |
| レベルデザイン | |
| サウンド・BGM | |
| アートワーク | |
| ゲームバランス | |
| ボリューム | 40時間~50時間 |
・レベルデザインは陰鬱なダークファンタジーを上手く描いてはいるが、エリアが総じて広く探索は大変。敵の群れを倒した2秒後に再度敵の群れに遭遇するので、息をつく暇すら与えてくれないのはいかがなものか。更にプレイヤーが死ぬと全エリアの敵が全てリスポーンするという鬼畜仕様
・サウンドBGMはボイス関係をオフにできないので大きく減点。ゲームの難易度上、ボスには何戦も挑むことになるが、毎回どうでもいい登場シーンや怒鳴り声を聞かされるのが本当に苦痛
・アートワークは敵の範囲攻撃エフェクトが背景に溶け込み非常に分かりづらい(毒、凍結が特に)。操作キャラクターはいつの間にか死んでおり、録画を見直しても尚なぜ死んだのか釈然としないことも多い
・ゲームバランスは極めて悪い。「やりごたえ」の概念を実装できず「理不尽さ」しか感じられないボス戦は特に顕著。ユーザーを楽しませようという気概は一切感じられない
©Grinding Gear Games
ゲームの基礎情報
| 開発 | Grinding Gear Games |
| 販売 | Grinding Gear Games |
| 発売日 | 2024年12月7日 |
| ジャンル | ハック・アンド・スラッシュ アクションRPG |
| プラットフォーム | PS5 Steam XboxSeries |
| 体験版 | なし |
| オンライン マルチプレイ | あり 協力プレイ(Co-op) |
| オンライン クロスプレイ | あり クロスプログレッション対応 |
『パスオブエグザイル2』は、前作から20年後の世界を舞台に、腐敗の種を見つけ出しオガム伯爵の計画を阻止するという深遠な物語が展開されます。
見下ろし視点かつ、ハック・アンド・スラッシュスタイルのアイテム収集要素を採用しています。また、6つのキャラクタークラスから選択し、各クラスには2つのアセンション(サブクラス)が用意されています。
他ゲームの追随を許さない圧倒的物量のスキルツリーなど、キャラクタービルドの手段が豊富に用意されているのが特徴です。
現在は早期アクセス版として展開し、その期間は最低でも半年間を予定しているとのこと。正式リリースは2025年中頃になると見込まれます。
パスオブエグザイル2:良かったポイント
尽きないキャラクタービルド案

多彩なキャラクタービルドの選択肢を提供し、独自のプレイスタイルを追求できるよう設計されています。
言い過ぎかも知れませんが、キャラクタービルドの追求には終わりがないのではないかと思えるほどです。
操作キャラクターには基本クラスがあり、更に基本クラスの性能を強化するアセンダンシークラスが複数用意されています。選んだアセンダンシークラスによってプレイフィールが大きく変わってくるので、いわゆる何キャラも作成したいという欲求が沸き起こるかもしれません。
そして唯一無二であると思われる、超広大なスキルツリーです。レベルアップ時に取得できるリソースでアンロックしていくことができ、見えているものは全て取得できるみたいです。
想像できるビルドは全て実現できるのではないでしょうか。
本作ではクラスによる装備制限が存在しないため、「ボウガンを持った魔術師」みたいなプレイも可能なです。似たタイプの『ディアブロ』シリーズより、キャラクタービルドの幅は広いかも知れません。

微妙ポイント
ストレスフルな戦闘
難易度調整がおかしいと思ったことが1度や2度ではありません。
特に1章の最終ボス「ゲイオノール伯爵」は敵だけ楽しそうの極みです。
「高速範囲攻撃」「広範囲罠」「第二形態で敵だけHP全回復」「雑魚召喚からのハメられて死亡」これらのオンパレードで面白くも何ともありません。
この時期はビルドの自由度が低く、装備やスキルの選択肢が限られているため、攻略は困難を極めます。
見た目は似ていますが、『ディアブロ』シリーズとは完全に似て非なる戦闘です。
全体的にボス戦の難易度やプレイフィールは、「ソウルライク」を目指していると推察できますが、今のところその試みは成功しているとは思えません。
ボスに至るまでのエリア探索でも、操作キャラクターが死んでしまったら出現していたアイテムは取得できずロスト、更に全ての敵がリスポーンするなどプレイテンポを極限まで下げられます。
死因の大半が「大量の雑魚敵からハメられて死ぬ」というのもイライラを募らせる要因となっています。
総じて理不尽だらけの戦闘であり、アクションゲームから得られるカタルシスとは無縁です。
フォワードローカライズが不十分

一部のテキストがローカライズされていない為、世界観に没入できないかも知れません。
またムービーは全編字幕がありません。
UIやスキルの説明とかはきちんとローカライズされているので、プレイ自体への影響は少ないと思われます。
早期アクセス版なのでうるさく言うつもりはありませんが、世界観などを重視する場合は注意が必要です。
マネタイズの手段。拝金主義な姿勢

早期アクセス課金者にも関わらず、快適なプレイには課金要求される仕様です。
具体的には「倉庫に預けるアイテムを種類ごとに分けられる機能」を、切り売りしてます。
実にせこい。
「モンハン」などをプレイしている方は容易に想像できると思いますが、素材は素材で固まってソートされ、消費アイテムは消費アイテムでまとまってソートされると思います。
こんな当たり前の機能が課金要素です。
正式リリースつまり「基本プレイ無料」の段階でユーザーに提案するならまだ理解できますが、早期アクセス課金者に対するものではないかなと思います。
有料デバッカーに対して失礼極まりない。
フォワードパスオブエグザイル2:まとめ
僕は普段、ゲームを作ってくれたクリエイターの方々への敬意的な意味でネガティブな記事を見聞きするのは極力避けています。
どんなゲームにも必ず強みはあり、実際本作にも明確な強みが存在します。
しかし、それ以上に悪目立ちする部分があると感じられ、今回はこのようなレビューになりました。
とは言え、今はまだ早期アクセス版。これから様々なアップデートを重ねるはずですし、誰もが知っている傑作中の傑作になりうる可能性があります。
本作の動向をこれからも注意深く観察していこうと思っています。
フォワードそれではまた!

